本日4月30日は父の誕生日で或る。
前日の夜に鰻の蒲焼きを食べて、前祝いをした。
私は幼い頃、自分の誕生日に悩んだ事が有った。
私の幼い頃の友人は、A君、Bちゃん、Cちゃんだった。
A君は4月生まれだったが、貧しくて誕生日会を開けなかった。
6月生まれのBちゃんが、
「私の誕生日会はケーキを用意して待って居るから!」
等と言った為、Bちゃんの誕生日会は、近所の子供達が集まった。
が、Bちゃんの母親が用意したケーキは、バタークリームのケーキだった。
子供たちは、不味い、不味い、と連呼。
Bちゃんの母親は、子供の癖に生意気、と怒り心頭。
8月生まれのCちゃんの誕生日会に期待が集まった。
Cちゃんは、
「私の家も貧乏で、生クリームのケーキは買えないから、パーティはしない」
等と言った為、9月生まれの私の誕生日に期待が集まった。
私の家も貧乏だった。
が、思い切って、母に『生クリームのホールケーキ3個』をリクエストした。
意外にも、母は「任せなさい」と、笑ってくれた。
当日、母は『生クリームのホールケーキ3個』を手造りしてくれたのだ。
旨い、と近所の子供達は大喜び。
誕生日会には、知らない子も混じって居ると言う大人数の客だった。
(後に『知らない子』は、ケーキに釣られたA君の友達だったと判明)
Bちゃんに、
「百合香ちゃんの家って、お金持ちなんだね」
等と、嫌みを言われたのも、懐かしい思い出で或る。